鉄骨建方とは?7:30出社から本締めまで、1日の手順を時系列で解説

鉄骨建方とは、工場でつくった鉄骨の柱と梁を現場に運び、クレーンで吊って骨組みを組み立てる工事のことです。柱を建てて梁を架け、仮ボルトで押さえ、垂直と通りを出してから高力ボルトを本締めするまでが一連の流れになります。この記事では、大阪市此花区で鋼構造物工事・とび土工工事・鉄骨建方をしている株式会社柴田工業が、建方の1日を12のステップに分けて時系列で書きます。7:30出社から17:00帰社までの実際の時間割と重ねているので、現場に入る方にも、鉄骨造を建てる施主・元請の方にも、その日に何が起きているのかが順番どおりに分かります。

鉄骨建方とは、柱を建てて梁を架け、垂直を出して本締めするまでの作業

鉄骨建方は、鉄骨工事のなかで骨組みが実際に立ち上がる工程です。基礎にアンカーボルトを埋めるところから始まり、建方、建入れ直し、本締め・溶接、検査という順番で進みます。建方だけを切り取ると1日の作業ですが、その前後に必ずつながる工程があります。

「建方(たてかた)」は骨組みを立ち上げること

建方は「たてかた」と読み、柱と梁を組み上げて骨組みを立ち上げる工程を指します。現場で新しく何かをつくるというより、工場で完成した部材を設計どおりの位置に据えてつなぎ合わせていく作業です。だから精度の勝負になります。1本ずれると、その上に載る部材が全部ずれます。

法令上は「建築物の骨組み又は塔であって、高さが5メートル以上であるものの組立て、解体又は変更の作業」(労働安全衛生法施行令第6条第15号の2)という位置づけで、後で触れる作業主任者の選任義務がかかります。

鉄骨工事の順番のなかで、建方はどこにあるか

建方の前には基礎工事とアンカーボルトの設置があり、後ろには本締め・現場溶接・検査・デッキプレート敷きが続きます。順番は次のとおりです。

順番工程やること
1基礎工事・アンカーボルト設置柱を留めるボルトをコンクリートに埋め込む
2鉄骨製作(工場)柱・梁を切断・組立・溶接し、塗装する
3搬入・荷下ろし・仕分け建方の順番どおりに現場へ運び、置き場を決める
4建方クレーンで吊って柱を建て、梁を架け、仮ボルトで留める
5建入れ直し柱の倒れと通りを測り、ワイヤで引いて直す
6建入れ検査・アンカーボルト本締め精度を検査してから、アンカーボルトを本締めする
7高力ボルト本締め・現場溶接接合部を規定の力で締め、必要な箇所を溶接する
8デッキプレート敷き・スタッド溶接床の下地を敷き、スタッドを打つ
出典: 施工計画書「第6章 鉄骨建方(例1)」の建方作業フローチャート(施工屋.com)および公共建築工事標準仕様書(建築工事編)7章 鉄骨工事をもとに整理。現場の規模・工法によって前後します。

建方の1日は7:30に始まる。時間割と作業の対応

black and grey metal crane photography
Photo by Verstappen Photography on Unsplash

柴田工業の1日は7:30出社、7:45朝礼、8:00作業開始、16:45現場終了、17:00帰社です。建方の日も同じ枠のなかで動きます。ただし建方は、朝の段取りで1日の進み方がほぼ決まる作業です。

時刻建方の日の中身
7:30出社。工具・仮ボルト・ワイヤを積み、現場へ向かう
7:45朝礼。当日の建方順序、人の配置、合図者、危険箇所を確認する
8:00作業開始。アンカーボルトの確認、荷下ろし・仕分け、地組み
9時台〜柱を建て、梁を架け、仮ボルトを入れていく
12:00昼休憩
13:00午後の建方を再開。区切りのいいところまで進める
15:00小休憩
15時台〜建入れ直し、建入れ検査、本締め
16:45現場終了。ワイヤをたすき掛けで残し、資材を結束して片付け
17:00帰社
出典: 株式会社柴田工業の1日の流れ(7:30出社〜17:00帰社)に、建方作業の一般的な進み方を重ねたもの。実際の割り振りは現場の規模と工程で変わります。

作業時間は8:00〜17:00。ただし段取りは7:30から始まっている

建方は、クレーンが1台止まるだけで全員の手が止まる作業です。吊るものが用意できていない、仮ボルトが足りない、というだけで数十人分の時間が消えます。だから7:30から8:00までの30分で、その日に吊る部材の順番と、必要な仮ボルト・工具の積み込みまで終わらせます。現場に着いてから探すのでは遅い、という前提の仕事です。

手順1〜3 朝の段取りとアンカーボルトの確認

建方の最初の3ステップは、鉄骨を吊る前の準備です。ここで手を抜くと、午後に必ず戻ってきます。特にアンカーボルトの確認は、建方が始まってからでは直しようがない部分なので、吊り始める前に済ませます。

手順1 7:45の朝礼で、建方順序・人の配置・合図者を決める

朝礼で確認するのは、その日どの通りから建てるか、誰が玉掛けをして誰が上に上がるか、合図は誰が出すかです。合図者を決めるのは決まりごとで、クレーン等安全規則第71条が、移動式クレーンで作業するときは一定の合図を定め、合図を行う者を指名してその者に行わせなければならないと定めています。複数人が同時に手を上げるのがいちばん危ないので、合図者は1人に固定します。

労働安全衛生規則第517条の2は、この作業について作業計画をあらかじめ定め、関係労働者に周知させることを義務づけています。計画に示すのは、作業の方法および順序、部材の落下や倒壊を防ぐ方法、墜落による危険を防ぐ設備の設置方法の3つ。朝礼は、その周知を実際にやる場です。

手順2 アンカーボルトとベースモルタルを確認する

柱を建てる前に、基礎から出ているアンカーボルトを見ます。本数はそろっているか、位置は通り芯に合っているか、ねじ山がつぶれていないか、コンクリートがかぶっていないか。曲がりやかぶりが見つかれば、柱を吊る前に元請と協議します。吊ってから発覚すると、クレーンを待たせることになります。

アンカーボルトの締付けは、JASS 6の12.3で、特記がない場合はナット回転法で行い、ナットの密着を確認した後30度回転させると規定されています。ただし建方当日はまだ本締めをしません。転倒防止のためダブルナットで仮締めし、建入れ検査が終わってから本締めに入ります。順番を飛ばすと柱を動かせなくなります。

手順3 部材を荷下ろしして仕分け、地組みをする

トラックには建方の順番どおりに積まれてくるので、その順で下ろします。下ろした部材は受台や枕木の上に置き、曲がりやねじれが出ないようにします。輸送中に曲がった部材は建方に入る前に直します。トラスや長い梁のように地上で組んでから吊るものは、ここで地組みをし、寸法と対角を確認してからつなぎます。

部材は軽くありません。ある施工計画書の例では、柱1本が2.6トンから6.5トン、大梁が6.0トンと積算されています。1つ落とせば下にいる人は助かりません。

手順4〜7 柱を建てて梁を架ける

yellow and black excavator on white sand during daytime
Photo by Ade Adebowale on Unsplash

ここからが建方の本体です。柱を建て、梁を架け、仮ボルトで留める。この4ステップを、その日の建方範囲ぶん繰り返します。1日50ピース前後というのが、中規模の現場ではひとつの目安になります。

手順4 玉掛けをして、合図でクレーンを動かす

部材の重量に合ったワイヤを選び、掛け方と吊り角度を決めて玉掛けをします。2本吊り・吊り角度60度で22ミリのワイヤなら許容荷重は約6.98トン。部材ごとに事前に検討した組み合わせを使うもので、感覚では選びません。

玉掛けが済んだら、朝礼で決めた合図者の合図でクレーンが動きます。吊り荷の下は立入禁止です。クレーン等安全規則第74条の2が、ハッカーを用いた玉掛けや1個のつりクランプによる玉掛けなど、荷が落ちるおそれのある場合について、つり荷の下に労働者を立ち入らせてはならないと定めています。実務では毎回そのケースか判断するより、吊り荷の下には入らないと決めておくほうが安全です。

手順5 柱を建てて、アンカーボルトのナットで仮固定する

柱をアンカーボルトの位置に下ろし、ベースプレートの穴をボルトに通します。数人がかりで柱を回しながら合わせる、建方でいちばん人が集まる場面です。ボルトが通ったらダブルナットで仮締めし、転倒しない状態をつくってからクレーンのフックを外します。この時点で垂直はまだ出ていません。おおよそ立っている、という状態です。

手順6 梁を架けて、仮ボルトを入れる

柱が2本立ったら、その間に梁を架けます。上に上がった作業者が、梁の端のスプライスプレートの穴に仮ボルトを差して締めます。本数には基準があり、高力ボルト接合なら本締めに使うボルト本数の3分の1程度かつ2本以上、溶接接手なら2分の1程度かつ2本以上です。しかも片側に寄せず、バランスよく配置します。

この数字は建設業労働災害防止協会の「建築物等の鉄骨組立て等の作業指針」によるもので、東京労働局が令和5年9月に出した通達でも、仮ボルトの本数と配置を確認するよう事業者に求めています。同じ通達には、組立て中の鉄骨上に人を配置するときは鉄骨が確実に固定されていることを確認させる、とも書かれています。

手順7 倒壊防止のワイヤをたすき掛けで張る

柱と梁が一区画組み上がったら、倒壊を防ぐための養生ワイヤをたすき掛けに張ります。仮ボルトだけで押さえた骨組みは、まだ横からの力に弱い状態です。このワイヤは次の建入れ直しでそのまま引く側の道具になります。倒壊防止用のワイヤロープは建入れ直しに兼用してよい、というのが一般的な扱いです。

手順8〜9 建入れ直しで垂直を出す

建入れ直しは、傾いた柱を垂直に、ずれた通りを設計位置に戻す作業です。建方が終わってから一気にやるものではなく、建方が進むごとに小さい区画ごとにやります。最後にまとめてやると、もう動かせません。

手順8 下げ振りとトランシットで、柱の倒れとスパンを測る

柱の倒れは下げ振りやトランシットで測ります。数値で見るので、目分量ではありません。日本建築学会のJASS 6 附則6「鉄骨精度検査基準」では、精度の基準を管理許容差と限界許容差の2段階で示しています。管理許容差は施工上の目標値、限界許容差はこれを超えると不合格になる上限です。

測る対象管理許容差限界許容差
柱の倒れ(1節ごと)e≦H/1000 かつ e≦10mme≦H/700 かつ e≦15mm
建物の倒れ(全体)e≦H/4000+7mm かつ e≦30mm記載を確認できず
出典: 日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説 JASS 6 鉄骨工事」附則6 鉄骨精度検査基準について解説した複数の資料による。Hは柱または建物の高さ、eは傾きの量。建物の倒れの限界許容差は今回確認できなかったため記載していません。最終的な合否は設計図書と工事監理者の指示によります。

柱の高さが4メートルなら、H/1000は4ミリです。10ミリという上限より先にこちらが効きます。単位はミリで、感覚の話ではありません。

手順9 ワイヤとレバーブロックで引いて直す

測って傾きが出たら、たすき掛けにしたワイヤをレバーブロックやターンバックルで少しずつ引いて直します。仮ボルトを一度ゆるめてから引き、直ったら締め直す、という手順を踏みます。1か所を強く引くと隣がずれるので、全体のバランスを見ながら少しずつ動かします。

注意点がひとつ。建物本体の筋かいについているターンバックルを、建入れ直しのために回してはいけません。本体の筋かいを動かすと接合部を傷めるためで、建入れ直しには専用のワイヤを使います。

手順10〜12 本締めと検査

gray adjustable wrench and gray pipe wrench
Photo by Matt Artz on Unsplash

垂直と通りが出たら、ようやく本締めです。高力ボルトの締付けは、一次締め、マーキング、本締めの3段階で行うと公共建築工事標準仕様書に定められています。いきなり全力で締めるのではありません。

手順10 一次締めをして、マーキングする

一次締めは、接合面をぴったり密着させるための締付けです。決められたトルクで、ボルト一群の中央部から外側に向かって順に締めます。M20とM22ではおおむね150ニュートンメートル程度が目安です。

一次締めが終わったボルトには、ボルト・ナット・座金・母材(添え板)にかけて一直線のマークを引きます。このマーキングが、後の検査で唯一の証拠になります。マークがなければ、本締めをしたのかを外から確かめる手段がありません。地味ですが、飛ばすと検査が成立しなくなります。

手順11 本締めする。トルシア形はピンテールが飛ぶまで

本締めも中央から外側に向かって進めます。使うボルトの種類で方法が変わります。

  • トルシア形高力ボルト(S10T):専用のシャーレンチで、先端のピンテールが破断するまで締める。破断したこと自体が、所定の軸力が入った証拠になる
  • 高力六角ボルトでナット回転法を使う場合:一次締めの位置から、規定の回転量だけナットを回す。規定値は120度(M12は60度)

本締めは本数が多く、時間のかかる工程です。ある施工計画書の例では、1節ぶんで7,000本、1人1日350本として5人で4日という計算が置かれています。建方の華やかな部分は柱と梁を吊るところですが、作業量はこちらに寄っています。

手順12 マークのずれを見て検査し、アンカーボルトを本締めする

本締め後の検査は、基本的に目で見て判定します。見るのは次の点です。

  • ピンテールが全数破断しているか(1本でも残っていれば不合格)
  • マークのずれ方。ナット側のマークだけがずれ、座金・ボルト・母材のマークがそろっていれば正常。座金やボルトまで一緒に回っていれば共回り・軸回りで、そのボルトは交換する
  • ナットの回転量が、そのボルト群の平均回転角度±30度の範囲に入っているか
  • ボルトの余長が、ナット面から出たねじ山1山から6山までの範囲に収まっているか

不合格になったボルトは交換します。締め直しての再使用はできません。建入れ検査が完了したら、手順2で仮締めしておいたアンカーボルトを本締めします。ここまででその区画の建方が終わりです。

建方に必要な資格。1つでは足りない

建方の現場は、複数の資格が重なって初めて成立します。1人が全部持っている必要はありませんが、チームとして必要な資格がそろっていないと、その日の作業が始められません。

高さ5メートル以上なら、鉄骨の組立て等作業主任者が要る

労働安全衛生規則第517条の4により、高さ5メートル以上の鉄骨の組立て・解体・変更の作業では、鉄骨の組立て等作業主任者技能講習の修了者から作業主任者を選任しなければなりません。職務は同規則第517条の5に3つ。作業の方法と労働者の配置を決めて直接指揮すること、器具・工具・墜落制止用器具・保護帽の機能を点検して不良品を取り除くこと、その使用状況を監視することです。受講には実務経験が要るので、入社してすぐ取れる資格ではありません。詳しくは鉄骨の組立て等作業主任者の費用と受講資格にまとめています。

玉掛け・クレーン・フルハーネスは、建方に立つ全員の側の資格

作業主任者が現場に1人いればいい資格なのに対して、こちらは自分が作業に加わるために要る資格です。

  • 玉掛け技能講習:つり上げ荷重1トン以上のクレーンで玉掛けをする人に必要(クレーン等安全規則第221条)
  • 小型移動式クレーン運転技能講習:つり上げ荷重1トン以上5トン未満の移動式クレーンを運転する場合。5トン以上は移動式クレーン運転士免許
  • フルハーネス型墜落制止用器具使用作業特別教育:高さ2メートル以上で作業床を設けることが困難な場所で、フルハーネスを使って作業する場合(労働安全衛生規則第36条第41号)。6.75メートルを超える高さではフルハーネス型の使用が義務で、建設作業では5メートルを超える箇所でフルハーネス型が推奨されています

どれから取るのが順当かは、鳶職の資格を取る順番で整理しています。建方に絞ると、フルハーネスと玉掛けが先で、作業主任者は3年目以降の話になります。

建方で起きる事故と、それを防ぐための決まり

red and white stop road sign
Photo by Edwin Hooper on Unsplash

建方の事故は、落ちる(墜落)、落とす(飛来落下)、倒れる(倒壊)の3つに集約されます。この記事のここまでに出てきた決まりごとは、ほぼすべてこの3つのどれかに対応しています。

落ちる、落とす、倒れる。この3つ

厚生労働省の令和6年労働災害発生状況によると、建設業の死亡者数は232人で、前年の223人から増えました。全産業746人のうち3割近くを建設業が占めています。事故の型別に見ると、全産業の死亡災害では墜落・転落が188人(25.2%)で最多、崩壊・倒壊が49人、飛来・落下が44人です。建方で警戒すべき3つが、そのまま統計の上位に並んでいます。

実例もあります。令和5年9月19日、東京都中央区の建設工事現場で鉄骨の梁が落下し、6名が被災、うち2名が亡くなりました。これを受けて東京労働局長は同月、鉄骨建方作業の安全総点検を要請する通達を出しています。

労働安全衛生規則第517条の3は、この作業について3つの措置を義務づけています。作業区域内への関係者以外の立入りを、見やすい箇所への表示などにより禁止すること。悪天候のときは作業を中止すること。材料・器具・工具等を上げ下ろしするときは、つり綱・つり袋等を使わせること。3つ目は、工具をポケットに入れて昇降しない、という現場の習慣として現れます。

悪天候の判断は、個人の感覚ではなく数値で決まっている

「風が強いから今日はやめよう」は、実は感覚の話ではありません。通達で、強風は10分間の平均風速が毎秒10メートル以上、大雨は1回の降雨量が50ミリ以上、大雪は1回の降雪量が25センチ以上と定義されています。クレーンについては別に、クレーン等安全規則第74条の3が、強風のため危険が予想されるときは作業を中止しなければならないと定めています。

正直に書くと、建方が中止になると1日の予定が丸ごと後ろにずれます。それでも止めます。ただし当日搬入された部材の荷下ろしは行うのが通例です。中止するときも、倒壊防止のワイヤはたすき掛けのまま残し、鉄骨上の足場板や資材は飛来落下を防ぐために結束してから引き上げます。

鉄骨建方についてよくある質問

鉄骨建方は1日でどれくらい進みますか?

現場の規模とクレーンの台数によりますが、ある施工計画書の例では1日50ピース前後、1節(数フロアぶんの区切り)を4日から7日で組む計画です。ピースとは柱1本、梁1本といった部材の数え方です。建方が終わっても節は完了ではなく、本締めが数日ぶら下がります。

未経験でも建方の現場に立てますか?

立てます。ただし最初から梁に乗るわけではなく、地上での荷下ろし、仕分け、仮ボルトやワイヤの段取り、合図の補助といった仕事から入ります。玉掛けとフルハーネスを取ってから範囲が広がる、という順序です。柴田工業でも入社1年目から建方の現場に入りますが、いきなり上には上げません。

建方は雨でも作業しますか?

小雨なら状況を見て続けることもありますが、悪天候の基準に達すれば中止です。労働安全衛生規則第517条の3が、強風・大雨・大雪等のため危険が予想されるときは作業を中止することを事業者に義務づけています。鉄骨は濡れると滑るので、雨は風とは別の意味で危険です。

仮ボルトは何本入れればいいですか?

高力ボルト接合なら、本締めに使うボルト本数の3分の1程度かつ2本以上。溶接接手なら2分の1程度かつ2本以上です。柱と柱の継手がエレクションピース付きなら全数入れます。数だけでなく、片寄らずバランスよく配置することも決まりに含まれます。仮ボルトは原則、本締めに使う高力ボルトと同じ軸径のものを使います。

建入れ直しは翌日に持ち越してもいいですか?

持ち越さないのが原則です。仮ボルトだけで押さえた骨組みを、垂直が出ていない状態で夜間に残すのは危険だからです。建方は小さい区画ごとに区切り、その日のうちに建入れ直しまで終わらせます。午後の後半が建入れ直しと本締めの時間になるのはそのためです。

鉄骨建方と鉄骨鳶は同じですか?

鉄骨建方は工事の名前、鉄骨鳶はその工事をする職種の名前です。現場では鳶工と鍛冶工で分担があり、仮ボルトの段取りは鍛冶工、仮ボルトの挿入・締付けは鳶工、本締め準備のボルト挿入は鍛冶工、というように施工区分が決められていることがあります。線の引き方は会社と現場によって変わります。

大阪市此花区で鉄骨建方の仕事をしたい方へ

Two large industrial cranes against a white sky
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